2008.12

夕日に映えるオレンジの街

ルネサンス文化の中心地であり、花の都と呼ばれるフィレンツェ。景観規制で守られた美しいオレンジの街は、街全体が博物館のようで歩くだけで楽しい♪教科書で見た名画を多数保有するウフィツィ美術館では時を忘れて芸術に酔いしれる。

 
 

優美なドームを持つ花の大聖堂「サンタ・マリア・デル・フィオーレ」

フィレンツェの景色といえば、この大聖堂「サンタ・マリア・デル・フィオーレ」。八角形のクーポラの上にあるドームは石積建築のドームとして世界最大!このドームは昔、大きさゆえに造るのに大問題を抱え、何十年もぽっかり穴が空いたまま放置されていたそうです。そこで、デザインコンペが開かれ、不可能と言われながらも天才フィリッポ・ブルネレスキによって完成され、最高傑作となりました。内側の天井には、有名な「最後の審判」が壮大なスケールで描かれており、目の前にすると圧倒されます。絵のすぐ下の高さまで上がれますよ。この絵は天国(上部)と地獄(下部)のどちらに行くかを審判している場面を描いています。
 
 
 
 

ドームの上へは、細くて急な階段が続く・・・

大聖堂のドームの上まで上がることができます!ずっと階段なので、なかなか大変。ドームの部分ではドームの形に沿って湾曲した急な階段を上らなければなりません。これが結構、怖い!急だし、細いし、手すりも細いし・・・。でも上がりきった上からの景色は格別です!(トップの画像)柱に落書きが多かったのが残念。大切な世界遺産なのでやっちゃダメですよ!ちなみに・・・聖堂内はかなり質素。ステンドグラスもさりげなくあり、絵画も少しだけかな。でも3万人も収容できるほどの広さには圧倒されます。
 
 
 

黄金に輝く「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に付属する「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」は黄金色に輝き、とにかくギラギラしていました。東側の扉は、金細工師によって旧約聖書のストーリーが彫られており、素材はブロンズのため煌びやかに輝いています。これを見たミケランジェロもあまりの美しさに「天国への扉」だと呼んだほどとのことです。残念ながら今ある扉はレプリカ。しかし、このレプリカは日本人が寄付したものらいしですよ♪
 
 

眩しく輝く、天井のモザイク画

中に入って上を見上げると全面が黄金に輝き、上部の窓から差し込む陽の光に照らされて眩しいほど!描かれているモザイク画は「最後の審判」「洗礼者ヨハネ伝」「キリスト伝」など多くの要素を含んでいます。読み解くのがちょっと大変ですが、大聖堂とは違う見ごたえがあります。
 
 
 

大聖堂の外壁も見逃さない

大聖堂の外壁には幾何学模様が施され、随所に美しい彫刻があります。入口だけでなく、周辺も見て回るのもいいですよ。裏手には修復工場らしき部屋もありました。
 

幸運を呼ぶ「子豚の鼻」

露店のマーケットがぎっしり詰まった、街の中心にある「新市場のロッジャ(回廊)」。その南端にイノシシの像・・・いやいや「子豚像」があります。イノシシなのになぜ、子豚?なのかというと、これを制作した彫刻界の大御所ジャンボローニャの弟子、ピエトロ・タッカの愛称が「子豚」だったため、そのまま「子豚」と呼ばれるようになったらしい。ちょっと可愛いですね。でも、作品は大御所の弟子だけあって、隆々とした毛並みのリアリティな表現力が素晴らしいです。また、見て分かるように鼻がピカピカに光っています。他の名所にもよくありますが、「鼻をなでると幸運をもたらす」という言い伝えがあるそうです。さらに口にコインを入れて、手を離し、コインが足下の台座の格子の上にうまく落ちれば、縁起がよく、願いが叶うらしいですよ。ぜひ、お試しを♪
 
 
 

フィレンツェ市庁舎でもあるヴェッキオ宮殿

荒い石積みで造られた四角く簡素な外観の「ヴェッキオ宮殿」。しかし、内部はミケランジェロによって設計された中庭や、彫刻や絵画など数々の芸術作品がありました♪ここは今でもフィレンツェ市庁舎としても利用されていて、残念ながら内部の撮影が禁止。。。ただ、宮殿の前には素晴らしい彫像に囲まれた噴水があり、広場にも多くの彫像が立ち並んでいるので、それだけでも見ごたえがありましたよ。
 
 

フィレンツェ最古の奇跡の橋「ポンテ・ヴェッキオ」

中世以前から建ち、一度洪水にあったけど1345年に再建され、600年以上の歴史を持つ「ポンテ・ヴェッキオ」 。第二次世界大戦時には、交通遮断を目的にこの橋以外の全ての橋が爆撃を受けましたが、あまりの美しさにこの橋だけ爆撃を受けず、残ったという奇跡の橋だそうです。橋の左右には金細工の店が軒を連ね、真ん中辺りには川を望める、ぽっかり空いたスペースがあります。ここからの眺望は素晴らしかったです♪この橋の2階部分には、ヴェッキオ宮殿からピッティ宮殿へつながるヴァザーリの回廊が通っています。上の写真はウフィツィ美術館のテラスから撮りました。美術館を訪れた際にはテラスに出て見るのもいいですよ。後、美術館に行くなら朝いちがオススメ♪空いていて、有名な絵画も独り占め~に楽しめました(^^)
 
 
 

橋の上はこんな感じ♪ 

 
 
 

生ハムの盛り合わせはお得でボリューム満点♪

レストランやデリカフェのショーケースには、ボリューム満点の生ハムの盛り合わせをよく見かけます。これが思ったより安い!がっつり生ハムが味わえるのもイタリアならではですね。でも、たまにしょっぱすぎてハズレな店もありますが・・・。
 
 
 
 

クリスマスのイルミネーションが素敵♪

ミラノに続き、もちろんフィレンツェの夜もイルミネーションで煌いていました♪大聖堂に近い、ブランドショップが立ち並ぶトルナブオー二通りは星屑のカーテンのように続く電飾がとても美しかったです。まあ、ショッピングには興味はないのですが、ショーウィンドウが凝っているところが多いので見て回るだけでも楽しいですよ。また、端っこにあるサン・ガエターノ教会は開いていることが稀らしく、私が通りかかった時はちょうど開いていてラッキーでした(^^)。中は彫刻がずらりと並び、まるで美術館のようでした。
 
 
 

歴史感じるホテルからドゥオーモを望む

私が泊まったホテルは歴史が古い建物で、そこかしこに時代を感じさせる建具や家具があります。部屋の鍵もちょっと変わってました♪部屋からドゥオーモの屋根が見えるというのもうれしかったですね。また、朝食が素晴らしく、会場となる大広間の天井には美しい絵画が描かれ、広々としていて、さらに、ここのクロワッサンが絶品でした!ついつい食べ過ぎてしまった。。。ただ、困ったのが停電が多かったこと。ここだけでなく、他のホテルでも何度か停電したな。イタリアでは日常的なのかな?