2012.01

日常に息づく信仰の雰囲気に浸る

世界的に有名な愛の霊廟「タージ・マハル」からバラナシへ。ガンジス川で人々の営みを何をするでもなく、ただ眺める日々。じわじわと魅了されていく不思議な感覚。喧騒に少し疲れて、辿りついた仏教の聖地ブッダガヤ。穏やかな時間の流れの中で少し休養して、最終目的地コルカタへ。
 

 
 

 

世界一美しい愛の霊廟「タージ・マハル」

ムガール帝国代5皇帝シャー・ジャハーンが愛妃のために造った世界一美しい愛の霊廟「タージ・マハル」。廟は総大理石で、壁には美しいレリーフが描かれ、世界各国から集められた28種類もの宝石・鉱石が埋められているそうです。国庫が底をつくほど贅を尽くしてしまい、息子によってアグラ城に幽閉されてしまったそうで、裏側に流れる河の対岸に自分の霊廟を建てる予定でしたが残念ながら叶わず・・・。廟の内部は広く、その中心にポツンと棺が置かれていました。ここも靴を脱いで上がらないといけないので、袋を忘れずに! 
 

 
 

宿の屋上から望むタージ・マハル 

私が泊まっていた宿の屋上からは「タージ・マハル」が望めました夕日に照らされた霊廟は時を忘れる美しさで、滞在中は陽が沈みきるまで、眺めていたな
 

 
 
 

カレー以外のちょっとした食べ物

アグラの宿の朝食は「タージ・マハル」を望める屋上で。薄い食パンとオムレツにチャイ。インドの朝食はこのセットが基本的に多かったです。カフェで飲んだちょっと贅沢なラッシーはフルーツ、レーズン、ナッツ類など具沢山でめちゃうまかった(^^)。街角の屋台も時々挑戦しました!ここもスクランブルエッグを挟んだパンで、手際がいいシンプルだけど意外とうまい!
  

 

夜の結婚パレード&大騒音は毎夜繰り返される。。。

インドの滞在でちょっと辛かったのが、夜の結婚パレード&大騒音。。。スピーカーで大音量の音楽が流れ、爆竹が鳴り響き、照明が明々と照らされ・・・かなりのお祭り騒ぎが繰り広げられます。スピーカーの音は運動会並!これがほぼ毎晩続きました(TT;)後半はだいぶ慣れましたが、前半頃はなかなか眠れず、大変でした。結婚のお祝いならまだ我慢するんだけど、普通に近所のおっちゃんが路肩で大音量のラジオを聞いている時はさすがに「カンベンしてくれ~」と困りましたね。夜を健やかに眠れることは決して期待しないように。

 
 
 

ヒンドゥー教徒の聖地「バラナシ」

インドを旅をする人なら必ず訪れるであろう、ヒンドゥー教徒の聖地「バラナシ」。聖なるガンジス川を中心に市内には1,500近い大小のヒンドゥー教寺院があります。ガンジス川の少し手前までしか車やバイクは入ることができないの注意!ガンジス川沿いのガートは、階段状に整備され、沐浴をする人、洗濯をする人、死者を弔う人様々な生活が日常として行われています。混沌とした街に信仰の空気が広がっています。
そしてとうとうここできてしまった腹痛(><) ここまでよくもった方だ!気にせず、屋台飯もがっつり食べてたもんなぁ。あまり動き回るのはキツかったので、ここではゆっくり過ごしました。涼しい朝はガートに座って朝の営みを眺め暑い昼は宿で休み夕方また涼しくなってきたら街を少し散策して、夕日の頃にまたガートに座ってのんびり川を眺める。そんな日々がだんだん自分の日常になっていきました

 
 
 
 
 

野良牛、野良犬…ゴミと糞が散乱したバラナシの街

バラナシの街は本当に汚いです。。。潔癖症の人は絶対行けないだろうな。道はゴミや糞が散乱し、牛さんによく道を遮られ、注意して歩くのがちょっと大変。細い路地には小さなお店やレストラン、宿、そして寺院が点在しています。メイン通りは分かりやすいんだけど、路地に入るとそこは迷路。またここでも迷い迷い、新しい発見が楽しい 

 
 
 

幻想的なバラナシの夜の儀式「プジョー」

バラナシの夜に毎夜繰り広げられる幻想的な儀式「プジョー」。バラモンの人が祭壇で火を手に、音楽に合わせて、踊るかのように祈りを捧げます。これがまた、イケメンが多い♪真剣な表情で祈りを捧げる姿はかっこいいですよ♪ガート側と舟で川側からも見物する人で埋め尽くされます。無料なので訪れた際はぜひ、見に行くといいですよ。

 

しかし、お腹の調子がなかなか良くならない日本から持っていった正露丸や抗生物質は全く効く気配なし。。。現地の薬局でラムネ並みの大きな錠剤を買ってみたら、やっと少し効いてきた!やっぱりその地の病気はその地の薬が効くんだね。少し休養しようとバラナシを離れ、一路、仏教の聖地「ブッダガヤ」へ。
 

 
 
 

釈迦が悟りを開いてブッダとなった聖地「ブッダガヤ」

人間の四つの苦しみ「生・老・病・死」の応えを求めて出家した釈迦がついに悟りを開いた地「ブッダガヤ」。町の中心にはブッダを祀る「マハーボディ寺院(大菩提寺)」が聳えています。ブッダが座った場所に塔が建ち、その回りには各国の何百という僧侶が祈りを捧げています。世界各国の祈りの形を見ることができるのもここだけだろう。

 
 
 
 

世界中の僧侶が集まり、各国の寺院が町に点在する 

「ブッダガヤ」は全仏教徒の最大の聖地であり、町にはミャンマー寺、タイ寺、中国寺、日本寺など世界中の寺院があり、多国の僧侶が集まっています。世界を旅した旅人には懐かしい気持ちになることも。この町では世界中の宗教の空気を感じられ、どの寺院でも抵抗なく過ごせるのも日本人だからかもしれない
 

 
 

乗るまでは大変だけど、意外と快適♪寝台列車 

列車大国のインド。バスを使う必要はあまりなく基本、列車でどこへでも行けちゃう!乗車率が高いので行先が決まっているなら数日前に予約を取っておくといい。窓口も外国人用があるところも多いので助かります。が、かなり割り込まれるのでひと苦労。乗るときの注意!時間通りにくることはまずない、数時間遅れもありえます。。。ホームの位置もよく変わるので、同じ行先の人を見つけておいて、動きがあれば聞くようにするといいですよ。乗るまでは大変だけど乗ってしまえば意外と快適寝台なら自分のスペースを確保できるので楽ちん(^^)列車の中では現地の生活も見られます。一度、隣に三世代の家族連れがいて、ご飯時になると通路にデッカイ鍋を取り出し、料理が始まる。カレー美味しそうだったな。私はホームの売り子からちょこちょこ買って腹を満たす

 
 
 

最終目的地コルカタは意外と都会。屋台がいっぱい

デリーから始まったインドの旅。最後に辿り着いたコルカタは、車が従来し、ショッピングセンターや綺麗な博物館などがあり、意外と都会。レストランも綺麗なところが多く、ここまでの旅を振り返るとちょっと物足りなくもあるが、帰り支度には丁度良かったのかも。でも1つ失敗。。。お土産を最終日にまとめて買おうと考えていたんだけど、その日が日曜!日曜はお店が軒並みにお休みになるようです…注意しよう!

 
 

インドの旅はここまで!

大変なことも多かったけど、また行きたくなる魅力ある国でした。次はいつ行けるかな~。